これからウクレレを始めようと考えている方が最初に悩むのは「どんなウクレレを買うべきか」という悩みです。ネットなどで検索しても情報ばかりが増えますし、実際お店で話を聞いてもお店の方の説明が腑に落ちなかったりします。
そこでウクレレを選ぶための基本的な方針をお示しします。なるべく私自身の個人的な見解に支配されずに120名のサークルの方々に毎年ウクレレをおすすめしている実績からお話いたします。最後には自分の耳を信じてウクレレを購入して下さいね。<ウクレレの選び方の基本方針>
まずは木の材質
(1) ハワイアンコア ハワイ諸島の今や希少となっている材です。明るく華やかな音色がし、最も根強い人気のある材です。
(2) マホガニー 少しやわらかで内省的な音色で細やかな情感表現ができる材です。
(3) マンゴー 南国の厳しい自然にもまれた固い材質の材でのびやかな響きがします。
ウクレレのボディーの構造(合板と単板)
単板は弦の振動がそのまま材の振動として伝わり弾けば弾くほどのびやかな音になることを実感できますが衝撃や乾燥などに弱いという弱点があります。合板は部材の剛性が高いので高音の周波数の音がよく響きコロンとしたかわいい響きです。また楽器としての耐久性が高いので初心者にはお勧めです。
ボディーの大きさ、ネックの長さ
ソプラノ→テナー→コンサートとそれぞれボディーが大きくなり、それに伴いネックも長くなってきます。ボディーが大きくなるにつれて大きな音が出るようになります。また倍音構成が複雑になりますのでふくよかな音となります。もう一点としましては人によってウクレレを持ったときの構え方がしっくりくるかこないかもありますので実際お店で手に取って確認されることをお勧めいたします。
価格の差について
(1) ハワイアンコアは最も人気がありますが材質そのものが希少品で価格が高くなりがちです。
(2) ボディーやネックの長いテナーやコンサートタイプは材料と工程が多くなりますので割高になります。
(3) 全般的に近年の円安による材料費、輸送費さらに人件費の高騰で価格はどんどん上がっています。(私が25年前に2万円台で買ったウクレレが今や4万円台です)
(4) 輸入品ブランドでもマーチンがメキシコで製造したのものですと比較的安く購入できますが、その場合でも円安、輸送費の高騰等で輸入品が今までのように安くならない傾向にあります。
(5) 有名ブランドの輸入品はかなり価格が高めで普通には手が出ませんので入門の方はまずは普及タイプから始めましょう。かといって1万円以下のウクレレは楽器としての問題も出ますので安すぎるのも問題です。またバーゲンなどでかなりの割引率になっているウクレレも価格設定にはそれなりの理由がありますので購入は慎重に考えましょう。
その他の留意点
(1) 購入される場合はギアペグにしましょう。ギアがついていますとチューニングがしやすいので始めてウクレレを購入される方は「ギアペグにします」とお店の人に必ず伝えましょう(写真参照)
(2) 図のような場所にへこみのあるものは購入をやめましょう。へこみは光にかざしてみるとわかります。(写真参照)
(3) ウクレレやめるかもしれないからと5000円のウクレレを買うのはやめましょう。こういう方はウクレレをすぐにやめてしまいます。なぜなら「やめるかもしれない」と思っているからです。
(4) いちおう入門として3万円程度のものを基準に、あとは自分の耳を信じてウクレレを購入しましょう
ウクレレ購入エピソード 「心の声」を聴く
なぜならウクレレは自然の木でつくられたものだからです。そしてその中の一本があなたを呼びます。
あなたを呼んでくれたウクレレをぜひ購入しましょう
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